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【ブログ論】ブログを解析する時に大事な指標。居住地に安定してはいけない

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ブログを解析する?!

前回のブログにおいて、こかげ (id:hinatakokage) さんのブログを少しだけ考察してみたところ、自分も凄く大きな気づきを得ましたし、他のはてなブロガーさん達との接点もとても増えました。そして色々なレスポンスを頂き、、、


やりましょう


ということで、今回はブログを考察(解析)する視点をややまとめながら、実際にどういう風に結論づけているのかを書きたいと思います。


導線マトリクス

さて本題に入りたいと思います。ブログというのは本当に個人色が強いです。匿名であっても、それぞれのブログには明確に記号をもったもの(名前)が文章を書いているわけです。それと全く対照的なのはWikipediaでしょう。Wikipediaには著者やその人の思想があって編集されていますが、無機質な作りとなっています。アフィリエイトも最近では、個人色の強いものが多くありますが、今でも大半は無機質なものが多いです。


その個人色強いブログと無機質なものを決定づける際に指標となるのが、導線です。SNS(Facebookやはてな)で訪れてくるのか、検索で訪れるのか。単純に断定できることではありませんが、一つの指標として有効です。

さて、アフィリエイトでありながら、無機質でないWEBサイトの存在は先ほど言いましたが、実際には『保険のソクラテス』や『俺のセブ島留学』などが入るかと思います。これらのサイトは、アフィリサイトとは言いたくないぐらい、僕たち消費者の目線に立って情報を提供してくれています。僕はこういうアフィリサイトというか、有益なWebサイトが出てきてほしいと思っています。よく見る育毛剤のサイトなんて、結構適当にランキング付けたりしてますからね。報酬額に依るWEBサイトは作りたくないものです(自戒も含め)。

さて、上記のソクラテス、俺のセブ島、そしてURLは貼りませんが育毛剤で検索トップのサイトの導線をそれぞれ見てみましょう*1。Socialは、SNSからの流入を。SerchはGoogleなどの検索エンジンからの流入を。RSSはFeedlyなどのアグリゲーターからの流入を示しています。

% ソクラテス 俺のセブ島 育毛剤
Social 3 4 0
Search 55 48 66
RSS 30 22 16

ということで、これら3つのサイトはSocial要素がとても少ないですね。ソクラテスとセブ島については、育毛剤よりもSocial色が強くても良いんじゃないかと思ったんですが、やはりSocialでの訴求効果が低いようです(ソクラテスさんは、結構面白い企画をやっているのでSocialが多そうだったのですが、意外と少ないですね。)


さて、それでは先ほど紹介した凡夫(id:bonpusan)さんと他のはてなブロガーさんの導線をそれぞれ調べてみましょう。今回登場させていただくはてなブロガーさんは、嫌儲ブロガーの斎藤さん(id:netcraft)、僕がはてなブロガーの中で一番尊敬しているカードミクスさん*2(id:cardmics)、大彗星ショッカー (id:noabooon)さんと僕です*3

% 凡夫 嫌儲 ミクス ショッカー
Social 54 52 11 32 1
Search 3 2 69 29 86
RSS 35 37 8 31 2
PV 10万 x00万 100万 90万 25万

PVは勝手に補正をしていますが、今回はそれほど重要でないので、参考程度に見ておいてください。ブログで収益はあまり考えていなかったので、Analyticsはあまり見ていませんでしたが、自分はソーシャルが1%しかありませんでしたw

SimilarWebでそれぞれの割合を出していますが、はてなブログは結構誤差があるイメージです。それでもSimilarWebで出た結果をそのまま載せました。みなさんはこの数字をみてどのように思いますでしょうか?色々な仮説を立てることができますよね。そして、導線マトリクスというのを作りましたので、考察に入る前に、このグラフを見て頂ければと思います。

f:id:noon8:20141002151917p:plain

横軸にSocia(SNSやRSS)、縦軸にSearch(検索)をとり、4つの領域に分けました。

  1. 検索流入もあり、ソーシャルでもバズリやすい「バランス型」
  2. 検索流入が多くを占める「SEO型」→更にブラックとホワイトに分かれる。
  3. 検索流入はないが、ソーシャルで支持率が高い「住民型」
  4. そしてどちらからも流入が少ない「徒然型」

1については、最近ではパワーサイトとも言われていますが、自分はバランス型としました。
2については、SEOを基本とした戦略でWEBサイトを構築する「SEO型」です。これは、ブラックとホワイトに更に分かれます。ブラックというのは、被リンク等といったGoogleが好まない手法で、検索順位を上げるやり方で、ホワイトというのはGoogleのポリシーに乗っ取って、コンテンツ型重視でやっているサイトと定義させてもらいます*4。もちろん他の方にもブラックやホワイトと位置づけられるものもありますが、検索流入のトップは特にこの2色で分けるべきだと思います。
3は、ソーシャルでしかその話が拡散されない住民型です。いわゆる「はてな住民」というのを意識してネーミングしました。アメブロも多いですよね、住民型が。
4は、検索でもソーシャルでも何も音沙汰なしの徒然型ですね。その日の思いを徒然なるままに書いていると陥ってしまう徒然症候群です(勝手に名付けました。笑)。

さて、このマトリクスに先ほどの結果を反映させてみましょう。

f:id:noon8:20141002154259p:plain
1人、東京で消耗されていた方も追加させて頂きました。


それでは、この図などから僕の解説を入れていきます。


居住地に安定しない

住民型の意見というのは、時々錯覚しがちです。僕もはてなブログをよく使わせて頂きますが、はてなブログで広まっているから、インターネット全体に広がっているとは限らないというのを常に意識しています。これは当たり前ですが、意外とここを勘違いしやすいのです。はてなブロガーの耳にはアメブロのブロガーやlivedoorの声というのがなかなか反映されていません。その逆も然り。何が言いたいかというと、居住地で安定した手法をとってしまうことで、大きい視点を見失うということです。

ブログを書くのはなぜでしょうか?それぞれ目的がありますよね。自分の意見をもっと世の中に広めたいから。自分の有益だと思っている情報を共有したいから。備忘録として残したいから。お金儲けしたいから、などなど。しかし、もしその目的が多くの人の目につくようなブログでありたいのならば、居住地で安定した手法をとってはいけません。

はてなブログやアメーバブログには、居住地で安定しやすいシステムが豊富に施されています。

はてなブログには「読者になるボタン」や「4色スター」「ブックマーク」などたくさんの機能があります。さて、インターネット全体に影響を及ぼす程の機能はどれでしょうか?もしかしたら「ブックマーク」機能がそれに当たるかもしれませんが、それでも限られています。もちろん承認欲求を満たす為だけのブログであり、一定数以上の読者からのリスポンスが欲しければ、スターを押しまくったり、相互読者などに取り組んでもよいでしょう。僕もはてなブログをやっている以上は、ここのはてなブログという居住地で、ある程度安らぎを求めています。しかしそれが全てではないと思っていたので、はてなのソーシャル機能を全く使わずにブログを書いてきたわけです。その結果が、ソーシャル流入1%です!(別に威張れるものじゃありませんが。笑)

アメーバブログもしかり。あそこにはピグという仮想自分を作り、他者との交流を図りながら居住することができます。面白いのは、別にブログを書かなくても承認欲求が満たされてしまうという点でしょうか。それでも、ブログに関しても「ぺた」というはてなブログでいうスターのようなものが存在しています。アメーバブログも本当によく設計されたプラットフォーム(居住地)だと思っています。

ただ、自分の意見をネット上に広めるつもりなのに、限られた場所でしか広がらない手法を自分がとっていた場合は、何か別のアクションを起こさなければなりません。

自分の意見を広めよう→ブログ開設(はてなブログ選択)→記事がバズらない!→読者ボタン、スター、読者ボタン、、、→読者が増えてる!

プラットフォームに居住地を決めるという事は、自分でドメインを取得してWordPressで公開するよりもとても敷居が低く、読者に晒される機会も圧倒的に多いです。しかし、本当にやるべき事は、WordPressでブログを開設する時と同じ事ではないでしょうか?

自分の意見を広めよう→ブログ開設(WordPress)→記事がバズらない!→良い記事を書こう/SEOを施そう。→読者が増えてる!

これが本来あるべき姿なのだと僕は思います。もちろん、読者ボタンやスター等を戦略の一環として目的をもって使っているならもの凄い相乗効果を得られますが、手段が目的化してしまった時が一番ヤバい時なんですよね。


よって、最低でも「Search」側にいなければ、その声は「全」となって届かない。ただし、斎藤さんの場合は、Searchで引っかからないとしても、はてな全体をも覆う影響力がありますので、PVの数で言えば大成功でしょう。もし彼がアドセンスをやっていればもの凄いと考えるわけです。ただし、嫌儲をいくら叫んだとしても、ソーシャル力1%の僕にとっては全くといって良い程影響力0。彼の目指すユートピアの隣には、いつも広告で満ちあふれたブロゴスフィアが存在し続けるのです*5*6

ただし一番重要な事を付け足すと、はてな住民は完全なるはてな住民ではないということです。はてなを中心に活動していても、FacebookもTwitterも跨がってやっています。また、はてな村から飛び出して、Gunosy砲という見えない視界からの応援がやってきたりもします。「居住地に安定しない」と、極論のように書きましたが、時々そのドメスティックを超えてインターネットのマジョリティにまで影響する場合がある、という保険をここに書いておきます。それでも僕の主軸は「居住地のみに安定するな!」です。


小括します。

  • ブログの目的が、全体への共有ならば、プラットフォーム(居住地)に安定してはいけない。
  • 住民型(居住地内安定)でもPVを稼げるが、Seach側への影響は小さい
  • 住民型は、毎日更新しなければバズらない→フロー型
  • 住民の声はドメスティックを超えてインターネットのマジョリティにまで影響する場合がある


サーチ型の強み

住民型の考察をしましたが、サーチ型の強みを考えてみましょう。とは言っても、サーチ型の強みについてはあまり言う事がありません。

サーチ型は基本的に良質なコンテンツを溜めているストック型と見ていますが、それをブラックな手法もしくはホワイトな手法で検索トップに立っているということです。僕の中ではアフィリエイト等の成約への一番の近道と考えています。ただ、SEO型は検索のみに依存してしまう反面、バランス型は検索もソーシャルにも対応しているので、ストックで安定感の礎を作り、フロー情報でバズらせる可能性を秘めているのです。そしてフロー情報も時々ストック型に移行するから本当に妬ましい。イケダハヤト氏(東京で消耗した人)も色々と妬まれていますが、実際はめちゃくそ凄いんですよね。それはみんな分かっていると思いますが。


SEOを考える

SEO型に分類させてもらった方々にはブラック(B)もしくはホワイト(W)というタグを勝手に付けさせてもらいました。僕のが(バカ)になっている事について説明致しましょう。

僕は、ブログ開設当初は、外部リンクとかの仕方がまだまだ他のアフィリエイターさんと比べると下手くそなので、そういうのは全く考えずにまずはコンテンツだけで勝負して、その後に最適化していけば良いかなと思っていました。現在はそういう考えは毛頭なくなって、自然のリンクだけでやっていくつもりです。とは言え軸が決まっているサイトは、きちんと最低限の最適化はするものです。しかしながらこのサイトは、、、

そう、『meta description』と『meta keywords』を設定していなかったのです!笑 ブログ初期の頃は特に意識していませんでしたし、軸も定まってなかったから設定をしていなかったのですが、まさか今日まで設定していなかったとは。。。とりあえず、「格安SIM」とか「MVNO」ぐらいのワードで設定はしているつもりでしたが、これは本当に大失態です。これはブラックとかホワイトとかを語る以前の問題で、「寝る」「食べる」というWebサイトの本能でもあるわけですよ。よって、僕は分類せずに(バカ)としました。しかし、

このブログは、SEOの基礎をやっていないにも関わらず、検索で毎月20万くるわけですよ。

もしキーワード設定をしていたら、この検索数の初速はもっと早くて、増えていた可能性はあった。という事も言えますが。涙

そういう「たられば」はやめてこれからを考えていきたいと思います。つまり、僕のブログを読んでくれる人を増やすには、検索流入を増やす事を目的に最低限の最適化を行い、それでいてソーシャルでもバズらせる力を手に入れる事です。ちなみに今からMETAタグを設定するつもりはありません*7。『クレジットカードの読みもの』については、ある一定のソーシャル率を超えていると思いますので、バランス型と言ってもいいかもしれません。ただ、僕の場合はまったくバズらずに(はてブ20以下)ここまで来たわけです。バズらせる力を手に入れるには、Gunosy砲を手に入れるだけの最低限の力が必要になってくるわけです。そうしてくると、自ずとバランス型になっていき、礎の上でバズっている景色を眺めることができるのです。


しかし、最低限のSEOを施していなかった僕のブログにおいて、キーワード策定には力を入れているつもりです。SIMカードで言えば、みんな「新しいプランだ!』ということに留まると思うのですが、僕の場合は、なぜそれが良いのか?悪いのかを深く分析しているつもりなので、その深く分析した部分がロングテールで引っかかってくれるわけです。ちなみに、イオンのSIMはどうしても良いとは思えなかったので、「イオンのSIMは買うな」という記事を書きました。「買うな」というデメリット部分が多く含まれる記事は、利権に何も関係ないブログだからこそ書けるんですよね。本音とキーワード最適化が合致した時は、本当に素晴らしいサイトになると思っています。

ちなみに、凡夫(id:bonpusan)さんのブログは本を軸にしたブログと考えています。しかしながらいくら良い記事を書いても埋没してしまう可能性がおおいに含まれているのです。例えば、「Kindleセール」に関する記事は、昨日から多々見かけますが、この中でNo.1を取るのは本当に難しい。はてな内でしかバズらせる事ができません。本の紹介ブログというのは、どうしてもキュレーターとしての側面がとても強くなります。あの人が紹介している本だから読みたい!という軸が絶対に必要となってきます。『成毛さんが紹介しているから読もう!』や『マインドマップで紹介された本だ!』はあっても、数多の一般人のオススメ本というのは本当に選びにくい。よって、個人色をもっと強めたうえで本を紹介するとPVの数字以上に、強い共感が得られると思われます。よって、個人色が強く出していけるはてな内だけに留まるという戦術は戦略としてOKになってくると思います。書評ブログで多くの人に読まれるのは本当に難しい分野ですが、居住地を決めるか、ニッチな分野での書評に絞ればそれなりの読者がついて、コンバージョン率も高くなるかと思います。それが自ずと『バランス型』へと豹変する道なのかもしれません。

で、僕のブログで読書に関する記事を書くとするならば、

  • 【読書マネジメント】読書をする際に使ったら捗る便利アプリベスト10!

という内容で、「積ん読が多い人」という人をターゲティングして、「積ん読をうまく管理するには?」というソリューションを「アプリを使って」紹介するという流れでブログを書きたいと思います。これは、読書といういくらアナログな内容でも、僕のガジェット系を軸としたブログと親和性が高くなるのです。

WEBサイト構築で重要なのは、ビッグキーワードでの軸がありつつも、それを支える枝を多く、太くするという事です。ビッグワードで本当に戦えるのは一握りですので、ロングテールを狙って枝をバランス良く増やしていく事を目指すのが最適解の一つだと考えています。

小括します

  • 最低限のSEOはしておきましょう。
  • SEO型と住民型は、それぞれの強みを活かしながら「バランス型」を目指そう。「バランス型」が良いとされる理由は、サイトが検索で来なくなってもソーシャルでバズるという保険ができ、またソーシャル力がたとえあっても検索という礎があることで、無流入という最悪なパターンを回避できるからです。
  • 軸を一つ定めた上で、それに付随するニッチな分野を増やしていく


まとめ

ということで、今回は僕のブログ論を書いてみました(とは言っても当たり前なSEO論をまとめただけ)。それでも自分のブログを考察する際に『導線マトリクス』のどの位置にいるのかをなんとなくで良いので把握する事ができれば、その後にSWOT分析をしてどのようにしてブログを運営していけば良いかが見えてくるでしょう。

さて、僕のブログを最後に簡単に考察して終わりたいと思います。

  • 導線マトリクスでは、完全なるSEO型
  • ソーシャルでバズる力もそれなりには必要になるので、バランス型を目指したい

自分の立たされている状況をSWOT分析に落としこむとSWOTはそれぞれ
S:検索流入高い。格安SIMに特化。他のサイトの保持。
W:ソーシャル力ない。時間もない。
O:はてなブログという居住地。SIMフリー化の流れ。
T:パンダ、ペンギン*8

Strong(強み) Weak(弱み)
Oppotunity(機会) 格安SIMをSIMフリー化の流れで波に乗らせる。はてなブログでの活動を活発化できる ソーシャル力が無いのは逆に余剰に力がある事を意味する
Threat(恐れ) 死→このブログに頼らないポートフォリオでカバーできる 地獄→学業に専念できる

あまりにもThreatが強すぎて、太刀打ちできませんね。。笑 本当はもっとポジティブな事が書けるのですが。。よって、このブログが目指すべきは
ガジェット系を中心に礎を固めて、ソーシャル流入という開かれた場所を狙いつつ、その他のサイトもきちんと運用していく*9。という表面的な事はこれで言えるかと思います。後は、自分のWEBサイトのそれぞれの数字とにらめっこしながら、最善な戦術を取っていく事が重要となってきます。

長くなりましたが、読んでくださりありがとうございました。

居住地から飛び出てみよう!それで失敗しても、皆がいるじゃないか!
という内容でした。

では!

*1:100%にならないのはダイレクトやメールからの流入を省いて簡素化している為です。

*2:名前は適当に付けました。笑

*3:数値は、僕とミクスさんはAnalyticsを他の方はSimilarWebを使いました。ミクスさんの数値はブログから引用させて頂きました

*4:ブラックという呼称が嫌いな方や、パワーサイトの定義等色々言われていますが、ここではロジカルな手法に乗っ取って勝手に定義付けしています。

*5:もちろん斎藤さんは広告ブログを0にしようと言っていませんが、思想としては広告0が一番の気持ちいい解であるとみています

*6:ちなみに僕が「嫌儲」嫌いな感じを醸しだしている理由はまた今度話します。

*7:METAタグの意味合いが最近では薄れていますし、このブログを変に"再定義"することになりますので、そっとしておくというのが僕の出した結論です。

*8:アルゴリズム変更による順位変更

*9:その他のサイトについては非公開です。副業アフィリと言ってもこっちは公開したくないので。